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邱永漢 『中国人と日本人』(中央公論社) 読了

内容
タイトル通り、中国人と日本人の違い・相互理解への道について
目次(抜粋)
こんなにも違う中国人と日本人
 漢字文化の完成度とカナ文化の融通性
 日本人は職人、中国人は商人
社会主義市場経済をバカにするな
 台湾は中国人にとってテスト・プラントみたいなもの
 日本人の自己批判、中国人の自画自賛
過去にこだわって未来を見誤るな
 共産主義の一番似合わない国民
 「大中華経済圏」はもうそこまで来ている

感想★★★☆☆
こういう「文化比較」を題材にした本って初めて読むかも・・・。なかなか面白かった。
この本を手に取ったのは、最近スカイプで中国人の友人ができたからです。
「やっぱ隣の国やな」と思うことが意外にいっぱいあって、コミュニケーション楽しんでいます。

この本では、台湾人と日本人のハーフで台湾生まれの著者が、食事の違いからビジネスに対する考え方まで様々な視点から日本人と中国人の違いを描いています。
以下気になったところ抜粋↓↓
 

漢字はそれ自身一つの完成した文化を意味する。(中略) ヨーロッパ諸国のように同じローマ字を使いながら、ドイツ語やフランス語や英語がお互いに通じない言語に変わっていったのに対して、北京語と広東語や福建語 は発音するとまるでチンプンカンプンの言語であるのに、字に描くと皆、同じ字になっているのは、象形文字がそれ自体として完成した構造になっていて、安易に破壊できない性質を持っているからであろう。またそれだからこそ、分裂の歴史に度々見舞われながら、漢字が中国全体を統一へ戻すきずなの役割をはたしてきたと見ることもできる。(p59)
 

まあそう言われれば・・・13億人が漢字でつながっていると考えると面白い。あれ、でもチベットは・・・?笑

もっとも日本人の中でも、納豆の匂いを嗅いだだけで関西の人は尻込みをする。(p45)
 

いやいや私関西人やけど、納豆大好きです!「関西の一部の人」って言って欲しかった。どうでもいいけど。

まあ…でも全体的に雑多なことをまとめただけって感じの本でした。

メモ
「乾杯kanpai」は日本人にとっては適量飲むこと、「乾杯(干杯)gan1bei1」は中国人にとって文字通り杯を空にすること。無理だったら「随意sui2yi4」と言ってかわすらしい。
読みたい本 陳舜臣『日本的中国的』『日本人と中国人』
        鄭 念『上海の長い夜』
 

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10cc23acjpeg星新一『きまぐれ学問所』(角川文庫) 読了

内容
テーマ別の読書エッセイ
目次
つぎの未来は
ジプシーとは
『文章読本』を読んで
凧のフランクリン
ファシスト人物伝
人生について
エスキモーとそのむこう
老荘の思想
発想法、あれこれ
李白という人
フィナーレ

感想★★★☆☆
はじめての星新一。日本を代表するSF作家らしいですがなぜかエッセイから。
平成元年出版なのでちょうど20年前の本ですが、古くない。はじめて知ることも多くて自分の無知ぶりが恥ずかしいです。
「アメリカの父」と言われたベンジャミン・フランクリンについては、一昨年英文学の授業で『フランクリン自伝』(岩波文庫)を読んだので何だか既視感。
ファシストは「社会悪」だ、とひとくくりにしてしまうのは多少間違っているのでしょうか。ファシスト的でありながらアルゼンチンでは今も人気の高いペロン元大統領についてもっと知りたくなりました。
エスキモーのついでにアボリジニーの悲惨な歴史についての紹介もあります。最近村上春樹の『シドニー!ワラビー熱血編』(文集文庫)を読んだので、なにかが繋がりました。
李白や老子は高校の漢文の授業が懐かしくなりました。

メモ
読みたい本 ジョン・バーンズ『エバ・ペロン。美しき野心』(新潮社)

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